緑内障

緑内障の症状

緑内障は、視神経が障害されて視野が徐々に狭くなっていく病気です。日本では失明原因の第1位となっており、早期発見・治療が非常に大切です。


🌿 緑内障の主な症状

初期はほとんど自覚症状がないことが多く、気づかないうちに進行していることがあります。

● 初期

  • 視野の一部が欠ける(でも気づきにくい)

  • 目の疲れや違和感(個人差あり)

● 中期

  • 視野の欠損が広がる

  • 暗い場所で見えにくくなる

● 末期

  • 視野が極端に狭くなる(“筒を見るような視野”)

  • 最終的に失明に至ることも


🧬 緑内障の種類

緑内障にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴や進行のしかたが異なります。

1. 原発開放隅角緑内障(POAG)

  • 日本人に最も多いタイプ(特に正常眼圧緑内障)

  • 房水の排出路が目詰まりして眼圧がじわじわ上がる

  • 自覚症状がなく、進行もゆっくり

2. 正常眼圧緑内障(NTG)

  • 眼圧は正常範囲なのに視神経が障害される

  • 日本人に非常に多い(緑内障の7〜8割を占める)

  • 遺伝的要因や視神経の脆弱性が関係

3. 原発閉塞隅角緑内障(PACG)

  • 急に眼圧が上昇し、激しい眼痛・頭痛・吐き気・視力低下などを起こす

  • 急性発作は緊急対応が必要

  • 比較的高齢女性に多い

4. 続発緑内障

  • 他の病気(ぶどう膜炎・糖尿病・外傷など)や薬剤が原因で起こる

5. 先天緑内障

  • 生まれつき房水の流れに異常があり、乳幼児期に発症

  • 目が大きくなる「牛眼」などが特徴


眼科での治療方法

緑内障の治療は、基本的に**「視神経のダメージをそれ以上進行させないこと」**が目的です。失われた視野は回復しないため、早期発見と継続的な治療がとても大切です。

以下に、眼科で行われる主な治療方法をわかりやすくご紹介します。


👁 緑内障の眼科治療の流れ

🔹 1. 点眼薬治療(第一選択)

眼圧を下げることが治療の基本です。ほとんどの方はまず「点眼薬」で治療を始めます。

主な点眼薬のタイプ:

種類 作用
プロスタグランジン関連薬   房水の流出を促進(1日1回)
β遮断薬 房水の産生を抑制(1日1~2回)
炭酸脱水酵素阻害薬(CAI) 房水の産生を抑制
α2作動薬 房水の産生抑制+流出促進
Rhoキナーゼ阻害薬 房水流出促進(比較的新しい薬)

複数の点眼薬を併用することもあります。


🔹 2. 内服薬(補助的)

急性発作時や、点眼で効果不十分な場合に使用。

  • 炭酸脱水酵素阻害薬(例:ダイアモックス)

  • 短期的に眼圧を下げたいときに使います。


🔹 3. レーザー治療

点眼薬で効果が不十分な場合や、点眼回数を減らしたい場合に選択されます。

主なレーザー治療:

  • レーザー線維柱帯形成術(SLT)
     開放隅角緑内障に有効。房水の排出を助ける。

  • レーザー虹彩切開術(LI)
     閉塞隅角緑内障に。虹彩に小さな穴を開けて房水の流れを改善。

▶ 通院でできる比較的安全な治療法。


🔹 4. 手術療法

薬・レーザーでも眼圧が下がらない場合に選択されます。

主な手術:

手術名 内容
線維柱帯切除術(トラベクレクトミー) 房水の新たな排出路を作る
線維柱帯切開術(トラベクロトミー) 房水の出口を広げる
インプラント手術(チューブシャントなど) 排出経路を人工的に確保

▶ 手術後も点眼は継続することが多いです。

緑内障と慢性炎症の関係性について

👁 緑内障と「慢性炎症」って関係あるの?

実は最近、**「慢性炎症(体の中の見えない炎症)」**が
緑内障の進行に関係していることが、注目されています。


🔥 慢性炎症とは?

風邪やケガのような急性の炎症と違い、
体の中でじわじわと続く低レベルの炎症を「慢性炎症」と呼びます。

気づかないうちに、
🔸血管 🔸神経 🔸細胞 などにダメージを与え続ける**“静かな炎”**のような存在です。


👁‍🗨 緑内障と慢性炎症のつながり

視神経や網膜の周りに**炎症性物質(サイトカイン)**が増えると、
次のようなことが起こります:

  • 視神経に酸化ストレスや炎症ダメージ

  • 眼圧が正常でも、視神経が傷つきやすくなる

  • 治療しても進行が止まりにくくなることも…

特に日本人に多い「正常眼圧緑内障」では、
眼圧以外の要因(血流障害や炎症)が進行に関係していることが多いです。


🧠 慢性炎症が起こりやすいタイプ

  • ストレスが多い

  • 睡眠不足・自律神経の乱れ

  • 食生活の乱れ(糖質・脂質の過剰)

  • 加齢やホルモンバランスの変化

  • 冷え・低体温

こうした状態が続くと、体内で**“静かな炎”**がくすぶり、
結果として目の神経にも影響を及ぼす可能性があります。


🌿 どう対策すればいいの?

✅ 1. 抗炎症的な食生活

  • オメガ3(青魚、えごま油など)

  • ポリフェノール(緑茶、ベリー類)

  • 抗酸化ビタミン(A・C・E)

✅ 2. 自律神経ケア・ストレス緩和

  • 十分な睡眠・リラックス

  • 呼吸法や軽い運動

✅ 3. 体を冷やさない

  • 血流を促すことで、炎症の改善につながります

✅ 4. 漢方で体質改善

  • 炎症体質・冷え体質を整える漢方処方が有効なこともあります
    当店には慢性炎症を抑えて緑内障をサポートする商品もあります
      お気軽にご相談ください

緑内障と血流障害の関係

👁 緑内障と血流の関係って?

緑内障=「眼圧が高くて視神経が傷つく病気」と思われがちですが、実はそれだけではありません。

🔍 **血流の悪さ(血流障害)**も、緑内障の原因や進行に深く関係しています。


🧠 視神経と血流の関係

視神経は、目で見た情報を脳に伝えるケーブルのような存在です。
この視神経には細かい血管が張り巡らされていて、栄養や酸素を常に必要としています。

👇 ところが…

🚫 血流が悪くなるとどうなる?

  • 視神経に酸素や栄養が届きにくくなる

  • ダメージを受けやすくなり、回復力も落ちる

  • 結果として、眼圧が正常でも緑内障が進行してしまうことも…


🔹 特に注意が必要な人

以下のような「血流が悪くなりやすい体質・生活習慣」の人は要注意です。

  • 低血圧または血圧の変動が大きい人

  • 冷え性・手足が冷たい人

  • 睡眠中に血圧が下がりすぎる人(夜間低血圧)

  • 喫煙習慣がある人

  • 糖尿病・高脂血症などの血管障害


🌿 どうすれば血流を守れる?

眼圧の管理に加えて、**「目の血流改善」や「全身の血流ケア」**も大切です。

✅ 日常でできる血流ケア

  • 冷え対策(足元・首元を温める)

  • 目を酷使しすぎない(休憩をはさむ)

  • 睡眠の質を高める

  • 食事に抗酸化物質や血管によい栄養を(ビタミンE・ポリフェノールなど)

  • 漢方やサプリメントによる血流改善サポートも有効なことがあります
     当店では血流を改善し、目に栄養や酸素を届ける方法で緑内障をサポートしています
     お気軽にご相談ください


漢方のセノオ薬品

岡山県倉敷市西富井1074-22
☎086-426-0604
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