加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症の症状は

👁 加齢黄斑変性症ってどんな病気?

加齢とともに、「黄斑(おうはん)」という網膜の中心部分が傷んでしまう目の病気です。

黄斑は、ものを見るときに一番よく使う場所なので、そこが傷むと
視力に大きな影響が出ます。


⚠ 主な症状(こんな見え方になります)

① 中心が見えにくい・暗く見える

📍 文字の真ん中が読めない
📍 人の顔がぼやけてわからない

② 直線がゆがんで見える

📏 まっすぐな線がグニャッと曲がって見える
(新聞の文字や窓枠など)

③ 視界の一部が欠ける・黒くなる

🔲 見たいところが黒く、もやがかかったように見える

④ 色がわかりにくい・薄く見える

🌈 色の区別がつきにくく、全体にぼんやり


🔍 こんなふうに見えるイメージ

(実際の見え方は人により異なります)

  • 🖼【中心だけ見えない】

  • 🌀【真ん中がゆがむ・ふくらんで見える】

  • 🌫【霧がかかったように見える】


🧠 痛みはない=気づきにくい!

加齢黄斑変性症は、痛みがないうえに両目に徐々に起こることが多く
初期は気づきにくいのが特徴です。


🚩早期発見がカギ!

  • 片目ずつ見え方をチェック

  • 「アムスラーチャート」というマス目を使うと便利

  • 少しでも違和感があれば、すぐ眼科へ!

眼科での治療方法

加齢黄斑変性症には2つのタイプがあります

タイプ 特徴 進行
乾性型(かんせいがた) 黄斑部がゆっくり萎縮していく ゆっくり進行(約90%)
滲出型(しんしゅつがた) 異常な血管ができて出血・むくみを起こす 急激に悪化(約10%)

👉 特に滲出型は早期治療がとても重要です!


💉 治療法の種類

✅ 1. 抗VEGF療法(主に滲出型に)

異常な血管の成長を抑える注射治療です。
目の中(硝子体)に抗VEGF薬を注射します。

  • 治療効果が高い

  • 視力の改善・維持が期待できる

  • 通常は1カ月に1回の注射から始め、徐々に間隔を空けていく

🔹代表的な薬剤:ルセンティス、アイリーア、ベオブー


✅ 2. サプリメント(乾性型に)

AREDS2処方」と呼ばれるビタミン・ミネラルを含むサプリが、進行をゆるやかにする効果があるとされています。

  • ルテイン・ゼアキサンチン(黄斑色素を守る)

  • ビタミンC・E、亜鉛、銅など

👉 予防や、進行を遅らせる目的で使われます。


✅ 3. 光線力学的療法(PDT)※現在は限定的

特殊な薬剤を注射し、レーザー光を当てて異常血管を閉じる治療です。
抗VEGF薬が効きにくいタイプの滲出型に使うことがあります。


🌿 日常生活でのポイント

  • 禁煙は必須! 喫煙は進行リスクを大きく高めます。

  • 抗酸化・抗炎症のある食生活(野菜、青魚、ナッツなど)

  • 紫外線対策(サングラス)

  • 定期的な眼科検診と、視力・歪みチェック(アムスラーチャートなど)


💡 まとめ

治療法 対象 特徴
抗VEGF注射 滲出型 効果が高く第一選択
サプリメント 乾性型  ・予防 進行をゆるやかに
PDT 一部の滲出型 特殊なケースに使用

血流障害と加齢黄斑変性症の関係

👁 加齢黄斑変性症と「血流」の関係って?

目の奥にある「黄斑部(おうはんぶ)」は、
網膜の中でも最も繊細で、たくさんの酸素と栄養を必要とする場所です。

そのため――
🔴 血流が悪くなると、黄斑にダメージが出やすくなるのです。


🧠 どうして血流が悪くなると黄斑が傷むの?

黄斑は毛細血管が非常に細かく、血の巡りに敏感です。
血流が悪くなると:

  1. 酸素や栄養が足りなくなる

  2. 老廃物の回収が滞る

  3. 細胞が弱りやすくなり、炎症や異常な新生血管が生まれる

  4. 結果として、視力に大きなダメージ

つまり、血流障害が進むことで加齢黄斑変性症のリスクが高まり、進行も早くなると考えられています。


🚨 特に血流に影響を与える要因

生活習慣や体質 血流への影響
喫煙 血管を収縮・黄斑への血流低下
高血圧・動脈硬化 網膜血管の劣化
冷え性・低体温 毛細血管の循環低下
糖尿病・脂質異常症 血管の炎症・詰まりの原因に
ストレスや睡眠不足 自律神経の乱れで血流悪化

🌿 血流をよくすることは予防・進行抑制に!

✅ 血流サポートの方法

  • 体を冷やさない(特に首・足元)

  • 軽い運動やストレッチ

  • ビタミンE・D、ルテインなどの抗酸化栄養をとる

  • ストレスケア(深呼吸・睡眠)

  • 目の周りのマッサージや温め(蒸しタオル)

  • 漢方による体質改善(血虚・瘀血の改善)も有効なケースあり


💡まとめ

ポイント 内容
黄斑は血流にとても敏感な場所 酸素と栄養を多く必要とする
血流が悪いと黄斑が弱りやすくなる 炎症や異常血管を招くことも
血流改善は進行予防にもつながる 全身の健康管理が大切

慢性炎症と加齢黄斑変性症の関係

🔥「慢性炎症」ってなに?

風邪やケガのように、すぐに腫れて熱をもつ炎症ではなく、
体の中でじわじわと続く、“静かな炎症”のことを「慢性炎症」といいます。

⛅特徴

  • 自覚しにくい

  • 長期間続く

  • 血管・細胞・神経などをゆっくり傷つける

この“見えない炎”が、加齢や生活習慣によって強くなりやすいのです。


👁 加齢黄斑変性症と慢性炎症の関係

加齢黄斑変性症(AMD)は、目の奥の“黄斑”という大事な部分が傷つく病気です。

この黄斑が炎症のダメージを受けることで――

🧬 起こること:

  • 細胞が弱って機能が落ちる

  • 老廃物がたまりやすくなる(ドルーゼン形成)

  • 異常な血管が伸びて出血(滲出型)を引き起こす

🔴 つまり、慢性炎症が目の老化を早め、黄斑変性のリスクを高めてしまうのです。


📊 慢性炎症が起こりやすい人の特徴

  • 加齢(特に50歳以上)

  • 喫煙歴がある

  • 脂質の多い食事、野菜不足

  • 糖尿病や高血圧など生活習慣病がある

  • ストレスや睡眠不足

  • 肥満、運動不足

👉 これらは全て炎症を体にためやすい生活スタイルです。


🌿 どうすればいいの?

✅ 1. 抗炎症・抗酸化のある食生活

  • 緑黄色野菜(ルテイン・ゼアキサンチン)

  • 青魚(EPA・DHA)

  • ナッツ類・オリーブオイル(ビタミンE)

  • 緑茶・ベリー類(ポリフェノール)

✅ 2. 炎症を悪化させる要因を避ける

  • 禁煙

  • 睡眠の質を上げる

  • ストレスケア

✅ 3. 漢方などによる「体質からの炎症ケア」も選択肢に

  • 肝・腎・血のバランスを整える処方

  • 冷えや瘀血(おけつ)体質の改善


💡 まとめ

ポイント 内容
慢性炎症は“静かに進む体の火事” 見えにくいけど危険な状態
黄斑は炎症にとても弱い 細胞が傷つき、病気の引き金に
抗炎症の生活&食習慣で予防 目と体の両方にいい影響!

漢方のセノオ薬品

岡山県倉敷市西富井1074-22
☎086-426-0604
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